會話

立候補のうわさ
上海。JC企畫上海支社·支社長として勤務する森健太郎のもとに、元同僚の今井から電話がかかってくる。衆議院議員選挙に立候補するという今井のことを、オフィスで部下の山田と話す。

健太郎:山田君、今井君って知ってる?
山田:ええと…、営業部にいた今井さんのことですか。
健太郎:そう。あの今井君。
山田:知ってますよ。でも、たしか1年ぐらい前に辭めたんじゃなかったですか。
健太郎:そうそう。その今井君が、何と今度の衆議院議員選挙に立候補するって。
山田:ええっ!議員に立候補?何でまた?
健太郎:いやあね。何でも大學の先輩が議員をやってて、それで、彼は大學のころからボランティアで選挙の手伝いをしてたらしいんだよ。
山田:ああ、確かにそういう話、聞いたことあります。
健太郎:で、そのころから政治に対する熱い思いがあったんだってさ。當選すれば、純粋で情熱的な人だから、すばらしい政治家になるんじゃないかな。
山田:ぼくの身近から政治家が誕生するなんて、驚きました。政治家って、世襲とか元官僚がなるもんだとばかり思ってましたから。
健太郎:おいおい、まだ當選したわけじゃないんだよ。それに、世襲とか、元官僚がなるというのもおかしな思い込みだよ。この前、現役の女子大生が町會議員に立候補して、當選したことがあっただろう。
山田:そうでしたね。被災した町をなんとしても復興したいという思いで立候補したんですよね。それにしても、支社長、今井さんが立候補するって、どうして分かったんですか。
健太郎:どうしても何も、昨日、本人から直接電話がかかってきたんだよ。よろしくお願いしますって。
山田:へえ。それこそ「清き一票をお願いいたします!」っていうやつですね。
健太郎:當選したら國會議員。JC企畫から政治家かあ…。想像しただけでもわくわくしてくるよ。

新出語彙1

いまい(今井) [專] 今井
てつだい(手伝い) [名] 幫忙、幫助
とうせんする(當選~) [名·サ変自] 當選
じゅんすい(純粋) [名·形2] 純真、無私心雜念
せしゅう(世襲) [名·サ変他] 世襲
かんりょう(官僚) [名] 官僚
おもいこみ(思い込み) [名] 錯誤認為
じょしだいせい(女子大生) [名] 女大學生
ちょうかいぎいん(町會議員) [名] 鄉鎮議員
ひさいする(被災~) [名·サ変自] 遭災
こっかいぎいん(國會議員) [名] 國會議員

どうしてもなにも(どうしても何も) 也沒怎么
きよきいっぴょう(清き一票) 清純的一票

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