新標準日本語高級:第二十二課 自然保護
會話
我が子とパンダ
旅行3日目。森家と佐藤家は、和歌山県にある溫泉旅館に一泊する。旅館に向かう途中、動物園に立ち寄ることになるが…。
(動物園の入園券を買う列に並んでいる)
光一:今回、望がパンダを見たいって言うから、動物園に寄ってもらったんですが、よくよく考えてみると、中國でも見られますよね。
健太郎:いや。まあ、上海ではそうですが、地方都市ではそうでもないですよ。それに、嫁さんも子供もパンダが大好きだから、大丈夫です。なあ、瑛士?
瑛士:うん。ぼく、動物の中で、パンダがいちばん好き。
徹平:ぼくは、あんまり乗り気じゃなかったんだけど…。
健太郎:こらこら、徹平。
徹平:でも、パンダにえさをあげれるって聞いて、行ってもいいかなって…。
光一:そっか…。付き合わせて悪いな、徹平くん。
健太郎:こちらこそ、すみません。息子が生意気な口をきいて。
光一:いいえ、遊びたい年ごろなんだから、當然ですよ。徹平くん、遊園地は好き?
徹平:遊園地?うん。ジェットコースターなら、好きだよ。
光一:じゃあ、明日、遊園地に行こうか。
徹平:うわあ。やったね!
(パンダのえさやりを終えて)
光一:それにしても、パン夕の赤ちゃんは、お母さんの後ろをちょこちょこ歩いていて、かわいかったですね。
健太郎:(しみじみと)ええ。徹平の小さいころを思い出しました。昔は単純で、親の行く所、どこでもついて來たんですけど…。
光一:そう考えると、子供は、いつのまにか大きくなるもんですね。
健太郎:ええ。ぼくも同じことを考えていましたよ。
光一:どうです?その話は、また夕飯の後にゆっくり。
(おちょこを口に運ぶしぐさをする)これしながら。
健太郎:いいですね。ぜひお願いします。
新出語彙1
わかやま(和歌山)[專]
にゅうえん(入園)[名·サ変自]入園,入場;上(幼兒園)
よくよく[副]仔細地,十分注意地;非常
のりき(乗り気)[名]感興趣,來勁
こらこら[嘆]嘿、哎呀呀
なまいき(生意気)[形2]傲慢、狂妄
きく[動1他]說(話)
としごろ(年ごろ)[名]大約的年齡;該結婚的年齡
ジェットコースター[名]過山車
ちょこちょこ[副]邁小步走;匆匆忙忙
おちょこ[名]小酒盅
しぐさ[名]動作、舉止
くちをきく(口をきく)說話
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